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1:2020.8.18 (23:05)

「自然と不自然。」

養老孟司先生は「都市は意味のあるもの以外ない」
というようなことをいつも述べている。

人間を中心にした、全てに意味をでっちあげた世界なのだ。
緑があるとか空気がきれいとか、そういう話ではなく、
僕たちはその意味に対して疲れ果てる。

余呉湖も有名な桜の観光地ではあり、
それなりに人もいるわけだが、
晩秋の辺りからはまるで人影がなくなった。

長く続く沈黙の間、
僕たちは自分たちから意味を排斥する。
こんな楽しい時間はないだろう。

2:2020.9.2 (20:39)

「夏祭りの思い出。」

僕はどちらかというと自分の気分を信用できないので、
必要以上に計算や打算の上、それらしく自然に見えるようにふるまいたい、
と考えている方です。

だから「天然」という人柄とは正反対の場所にいる、と
自分では思っていました。

でもある時奥崎に
「君は一人でくるくる4、5回転した意味不明な先読みを、
 予言のポエムみたいに言うから
 ものすごい天然に見える」
という評価をくだされ、ショックを受けた思い出があります。

僕はいつも素直がいい、素直が一番だと繰り返します。
それはネットでもリアルでも同じです。

素直になれなかった自分を
お腹いっぱい知っているからです。

3:2020.9.3 (19:06)

「でね、あのね、だからね。」

ただ、あの最初の「知らないから」享受できる強力な幸福を、
永遠に繰り返したいのがファンタジーの世界であり、
妄想の世界だとすれば、

僕はそれでも気まずい沈黙を背負って、
退屈な日常を二人で退屈に生きていくことを選ぶ。

そうやって長い長い退屈の果てにようやく、
ああ、これでよかったのだ、
と思う瞬間がやってくる。

4:2020.9.3 (23:54)

「HDD復旧日誌。」

僕のマンガのソースは自分の日記ともらった手紙によるところが大きくて、
メールはよほどのことがない限り見返したりしなかった。

そもそも当時はメールは大学の専用ルームでのみ
行うもので、自宅のパソコンがあり、かつ設定ができるのは
物好きなギーク男子だけだったのだ。

というわけで、復旧したメールをつなぎ合わせ、
読んでいくと、大分僕の認識がずれていたことがわかる。

クソメガネくんの立場に立ってみれば、
もうちょっとでつきあえそう、と思っていた同じサークルの子が、
全然関係ない別大学の悪い噂しか聞かない人間にかっさらわれた形となり、
そりゃまあ、怒ったり怪文書流したりつきまとってもおかしくない。

でもま、恋愛ってそういうものだよな。
理不尽。

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