1:2016.9.30

「ふと気づいたのだ噛ませ犬。」

「ふと気づいたのだ噛ませ犬。」

僕はいつも余裕がなく、一人でカリカリとして自滅していました。

そして大体そうした余裕がない時に限って噛ませ犬になっている自分にふと気づき、例えようもなく落ち込みました。

いまだに余裕がありません。

噛みたいです。噛ませるより噛みたいのです。

そうやって卑屈になるから、こうなる。

2:2016.9.29

「後輩ヨシダと因果応報。①」

「後輩ヨシダと因果応報。」

美術部と天文部は隣あっていて、部長同士仲がよく、お互いに侵食しあうテリトリーが一切ないことからさかんに交流があった。

総勢25名の美術部は部長の僕を除き全て女子部員で、どちらかと言えばイマドキの、ギャルな生徒が多く、比較的大人しい成績上位者が集まる天文部は、僕の癒やしの場所でもあった。

ヨシダもまた、入学した時点から抜群に優秀だった。

4:2016.9.26

さみだれちゃんとどうしようもない日々。7「視線の先に。」

「さみだれちゃんとどうしようもない日々7。」

どうしてこんなちょっと考えればわかることを、とも思いつつ、一度残った印象はなかなか自分では上書きできないもので、僕はさみだれちゃんが確実に何か僕に見えないものを見ている、と信じていたし、そこが好きだったのだと思う。

 さみだれちゃん本編

7:2016.9.24

「写真部部長・加藤塵芥⑤」

加藤塵芥⑤

僕は当時ひねくれものを装ってはいたものの、中身は実に単純なバカで、加藤塵芥のような腹の底に一物ある人間でもすぐに信用してしまい、とりあえず目に見えているものに場当たり的に対処するものだから、色んなことがこじれにこじれて、最後に何故か僕だけが全員から疎まれるという、大変遺憾な空気を、それでも自分では破ることが出来ず。