僕のマンガのソースは自分の日記ともらった手紙によるところが大きくて、
メールはよほどのことがない限り見返したりしなかった。
そもそも当時はメールは大学の専用ルームでのみ
行うもので、自宅のパソコンがあり、かつ設定ができるのは
物好きなギーク男子だけだったのだ。
というわけで、復旧したメールをつなぎ合わせ、
読んでいくと、大分僕の認識がずれていたことがわかる。
クソメガネくんの立場に立ってみれば、
もうちょっとでつきあえそう、と思っていた同じサークルの子が、
全然関係ない別大学の悪い噂しか聞かない人間にかっさらわれた形となり、
そりゃまあ、怒ったり怪文書流したりつきまとってもおかしくない。
でもま、恋愛ってそういうものだよな。
理不尽。
ハセガワが20年前のHDD復旧を進める中、かつての記憶と違う事実が次々と見つかる。特に奥崎と主人公を引き合わせた人物が「クソメガネくん」と呼ばれていたことが判明し、奥崎は彼について『しつこい』と言っている。周囲の人物も彼に驚き戸惑う様子を見せ、関係の複雑さが浮かび上がる。これは大学時代の出来事である。
