1:2021.4.30

「1994。」

演出を加えずに、
1994年当時の大学生活を思い出すと、
何もキラキラしていない。

若いから何をやっても楽しいだろう、
なんて大人は言うけれど、
僕は一つも楽しくなかった。

電話も携帯もネットもパソコンも何もなかった。
ピアノしかなかった。

でも、だからずっと人を見ていた。
何もせず、人を見ていた。

14:2021.4.23

「そんな人。」

時々「わかる」と言われます。
僕はありがとうございます、と言います。

満足した顔で、
彼彼女は別の「わかる」を別の人に言うため、
僕の元を去ります。

さみだれちゃんと過ごした日々は、
そんな彼彼女らに対する
僕からの否定です。

16:2021.4.21

「河原町「青山」午前2時。」

京都・河原町のチェーン喫茶店「青山」は
どうやら2014年くらいまではあったようだ。

朝までやっていたので、
木屋町で酒を飲んだあと、
始発が出る頃まで
色んな人の身の上話を聞いた。

二人とも酔ったふりをして
何かを話した。

僕はいつも、こわかった。