はじめに。
作者について
青春モノクロームについて
内容
主に作者の高校時代(1991年)から結婚(2004)までの思春期をテーマに、その間の青春や恋愛、人間関係をジブンガタリし続けるサイトです。
登場する人物は全て「個人を特定できる情報」を変更した実在の人物がモデルとなっており、様々な出来事は当時の私の日記をベースにしています。
インターネット黎明期の個人サイトを意識しており、交流や収益を前提としない自己表現の場所として作成しています。小説のように連続した「物語」ではなく、時々手にとってぱらぱらとめくり自分の気持ちに合うような内容を探す、「詩集」のように考えていただけると幸いです。
描く際の基本ルール
・青春・恋愛に関しては出来事から20年以上経過している。
・時系列に沿って描かない。
・事実と全く異なる結末を描かない。
サイト表示について
・TOP…全マンガ一覧に戻ります。
・新着順…新しい順に並びます。
・ランダム順…押すたびにシャッフルして表示します。
・4/12/24/48P…1ページに表示するマンガの数を変更します。押すとcookieに保存されます。
「読みました」ボタンについて
匿名で作者宛てのメッセージを送れます。ボタンが押されると作者だけにそのページの通知が来ます。
作者が「こんなのも描いたっけな」と耽るためだけのボタンです。特にそれをランキングなど他の目的に利用することはないので、間違って押しても害はありません。誰が押したかももちろんわかりません。
気になったページなどありましたら押してください。メッセージは私以外は見れません。またこちらから直接返信もできません。
内容紹介
トップページ(新着順)
全てのマンガ・イラストが描いた順番で新着順に並んでいます。
ほとんどが1ページマンガですが、まれに4ページ以上ある場合は「続きを読む」ボタンが表示されます。
トップページ以外の一覧ページは古い順に並んでいます。
「さみだれちゃん」(2016~)(未完)
大学生活末期。
美術部を見学に来た一言も言葉を話さない女の子とその辺をうろうろしながら一緒にいるお話です。
入院通院日記(2017~)
43歳の時に倒れて死線をさまよった時の備忘録及び現在までの主治医と病院の様子など。
断罪動物!家内ちゃん。(2018~)
2004年に結婚した家内ちゃんとの引きこもり断罪生活。
マンガを描こうと思ったきもち。
私は1970年代生まれ、平成元年が中学二年生に当たります。
インターネットやスマートフォン、携帯電話さえまだ影も形もなく、「のんのんびより」の世界に近いド田舎で小中高を過ごしました。
近所の同級生たちとはどうしても上手く馴染めず、どちらかと言えば女の子に混じってままごと遊びや折り紙、あやとりをしている方が好きでした。庭に出て一人で虫を集め、顕微鏡で見たりすることが毎日の日課で。
「青春」という言葉は、それを遠く過ぎ去った人間にだけ意味のある言葉ではないかと私は思います。
学生時代を通じて、何故僕はこんなところにいるのか、何をしているのか、僕は一体誰なのかと迷い、自問自答と葛藤を繰り返し、少しも楽しいことなどなく、ただただ毎日がイヤでイヤで仕方ありませんでした。
同級生が夢中になっているファミコンや部活、体育祭や文化祭などのイベントも何一つ楽しくなく、参加したい気も起きず、やればやったで何となく楽しくなって調子に乗り、一生懸命になり過ぎて結局周囲から浮き、嫌われてしまう、そして傷つく、という堂々巡りをひたすら繰り返していたように思います。
そんな風に集団行動が苦手だった私は、1対1の深い関係を同級生に求めるようになります。田舎ならではの妙な横の繋がりや、疾風の速さで広まる噂の立てられ方は本当にイヤで逃げ出したく、しかし今にして思えば、自分だけが真面目に生きているのだ、という尊大な思い上がりで他人を見下していたのでしょう。
そんなイライラは我慢できないほど募り、自分のことをより正確に、もっとよく、深く理解して欲しい、また自分自身でも理解したい、と切望するようになります。
そうして経験した数々の失敗を、友達のいない私はただただ日記に書き留めていました。
青春長編「村木。」よりこのサイトは、既にそうした葛藤や逡巡の思春期を遠く過ぎ去り、結婚し、毎日それなりに多忙で、過去を振り返る余裕のない私の、極私的で断片的な思い出漫画をアーカイブする目的で制作したサイトです。
私はいわゆるリア充でも引きこもりでもなく、また自分を自虐的に笑ってしまうことも出来ない高校生・大学生でした。なので漫画のようなロマンティックでドラマティックな恋愛や友情はありません。
ただ砂を噛むような現実の中で、人を好きになり、好きとはどういうことか、つきあうとは何か、人間とは何かをずっと一生懸命に求めていたような気がします。あの真夜中の、どうしようもない孤独感と寂しさを、一つも上手くいかない人間関係と恋愛を、私は「青春」として今、思い出しています。
僕は誰を好きなんだろうか。自分だけを好きなんだろうか。
それでもきっと、また君を好きになる。
そうした何も面白みもない青春の蹉跌に、わずかでも共感したり感傷的になったりしていただければ望外の喜びです。