2024.4.1
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「セキグチとヨシダ①。」
僕がどんなに考えて、どんなに真面目に行動しようとも、
美術部、天文部、演劇部それぞれの彼女たちは、
僕などいないものであるかのように行動する。
結果として「ちからもち」以外の一切に役立たずだった僕は、
大学生になっても夫である今となっても、
一向に変わることなく役立たずだ。
「セキグチとヨシダ②。」
セキグチは僕のことなどどうでもよかったが、
何となくやることやらないのは嫌いで、
それはそれで僕は信用していたと思う。
ヨシダは優等生で大人しくて真面目だったが、
スイッチが入った時はやはり別人のようになり、
僕は激しく振り回され、振り回されることに慣れていった。