「私はお前が嫌いだ。」

僕は相手が何をそんなに怒っているのか、いつもわかりませんでした。
きっと今もわからない気がします。

僕はいつも自分を正しいと思っています。
しかしそれは「君は間違っている」と言いたいわけではないことも
説明することにしています。

でもそんな説明は無意味です。
感情の前には言葉など人の耳には届きません。

思春期のいっとき、自分の感情も他人の感情も
ひどく鬱陶しく、気味が悪く、機械のようになりたいと
思った季節がありました。

顔だけは能面のようにできましたけどね。
結局心は常に荒波のままでしたから、これも無意味でした。

「私はお前が嫌いだ」
と君は僕に言った。

僕は一体その瞬間何を思い、何を考えただろう。

そんな一番大事なことだけが日記に残されていない。
何も感じなかったのかもしれません。

人の感情は僕を静かに、小さく、無にします。

【翻訳用】AIによるこのマンガ・イラストの説明

部屋の中で、一人の女性が膝をついてベッドに手をつき、もう一人の短髪の人物と向き合っている。室内には枕、帽子、本が散らばっており、おそらく夜で、ランプが弱い光を放っている。二人の間には密接な交流が感じられるが、具体的な感情の方向性は読み取りにくい状況だ。全体的に落ち着いた色調で描かれており、シーンは静かで緊張感のある雰囲気を醸し出している。

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