「大学。」
握った手を、
先輩は決して握り返さなかった。
大学の美術部で2学年上だった先輩は、「僕」の憧れだった。
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恋愛がオワコンでもなんでも僕はもう関係ないから
どうでもいいことではありますが、
オワコンという空気を素直に信じてしまった人々が、
こうしたちょっとした出来事を理解できなくなっていくのは困る。
どんどん自分のことしか見えなくなって、
自分のことしか見えていないことにも気づかなくなる。
全員が病気になれば
病気でない人が病気と判定される。
そんな不安がある。
君は自分の横にいる人が見えているのか。
見えているのに、そんな風に考えたり言えたりするのか。
先輩も全然いやそうな顔しない人だったからねえ。
つきまとわれたりはしないって言ってたけど。
大体つきまとわれるのは自分より弱そうとか
自分を否定しなそうとか勘違いされた場合なんで、
先輩は身も蓋もない系だから大丈夫だったんだろう。
僕だって気の弱そうな人に積極的に
つきまとったりはしないもの。
と言って先輩が強い女かといえば全然そんなことないんだけど。
面白いねえ。
こういう話をしてるのが一番楽しいな。
本気なら本気は見せちゃいけないよね。
ちゃんと仲良くなるまでは。