「なんかそんな時代。」
俺は本当は「悪魔の毒々モンスター」を見たかった。
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オータニはモデルしては絵になり過ぎるので描かなかった。
まあこんな感じだ。
この壁の向こうは誰もいない砂浜だ。
何億年もこの波の音は変わらんのだな、というようなどうでもいい話をした。
養老孟司先生は「都市は意味のあるもの以外ない」
というようなことをいつも述べている。
人間を中心にした、全てに意味をでっちあげた世界なのだ。
緑があるとか空気がきれいとか、そういう話ではなく、
僕たちはその意味に対して疲れ果てる。
余呉湖も有名な桜の観光地ではあり、
それなりに人もいるわけだが、
晩秋の辺りからはまるで人影がなくなった。
長く続く沈黙の間、
僕たちは自分たちから意味を排斥する。
こんな楽しい時間はないだろう。
好きで公開してる以上、何を言われても仕方ないんですが、
「こんなんあるわけねーだろw」「虚言癖」だけはどうも
受け流すことが出来ず、反応してしまいます。
保健室登校や図書室登校をしたことはありません。
どんよりとした高校生活の中で、
僕の居場所は美術室とこの屋上だけだったのです。
色んな話をしました。
教室にいると全くしゃべらない僕も、
美術室や屋上にいるとよくしゃべりました。
なんだかムカつくので屋上から一人でツバを吐いてたこともありました。
たいてい風で自分に返ってくるので、「天に唾する」の言葉通りです。
写真が見つかったことで、より記憶が戻っていきます。
この中の一人がヨシダで、これが唯一の写真です。