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1:2017.3.28 (23:35)

「再会⑬。」

「再会⑬。」

僕が大学生の頃、ちょうどJR京都駅は大改装中で、工事現場のような駅だったような気がするが、
あまり覚えていない。

僕は人に別れのあいさつ…「バイバイ」とか…を言うのがとても苦手で、
「うん、まあ」みたいなことしか言えなかった。

それもあとで結構後悔する。

2:2017.4.1 (14:05)

「再会⑭。」

「再会⑭。」

学生の頃の痛みって、学生が終わる頃にすっかり癒えて
何か別の痛みによって塗り替えられてしまうものだと思う。

でも何だかそれがもったいなくて。
忘れてしまう自分がいやで。

僕はもちろん、今何かをひきずって、
いつまでも傷ついているわけではなく、
それどころかどんなに傷ついたとしても、
寝て起きればすっかり元通りになっている。

何にも本気になれなくなったからだろうか。
上手に生きていけるようになったからだろうか。
多分違う。

僕は知ったからだ。たくさんのことを。

4:2017.4.12 (23:21)

「再会⑯。」

「再会⑯。」

技術が低く、まだ自分の思っていたことを
漫画にちゃんと形にできないのがもどかしい。

高校の頃は、気を遣っていそうで近しい人間には全く遠慮がない、
心の中でゴリラのようだったオータニが、
時間を経て妙な気を回し、自分の罪悪感を消そうとする様子は
少しショックだった。

青春てなんだろうな。
僕はただやっと思い出になった僕の思い出を、
とうとうと思い出話として話したかっただけなのに。