2024.4.1
2021年5月53P
ページ内の表示数
「優しくない人間が優しさを求めるから。」
自分自身でしか解決できない問題を
他人に相談してれば
それは甘えだろう。
「さみしいを冗談にしてごまかすなよ。」
僕は何も考えていなかった。
翌日の朝からバイトがあることも、
ゼミのレポートの提出期限が迫っていることも、
いい加減現実を見て就職活動をしなければいけないことも。
君たちは逃避だと笑うだろうか。
違うよ。
「福井の海の道端。」
今なら、
仲のいいうちに別れようという気持ちも、
少しわかる。
「17歳の日記。」
30年前の僕自身の日記帳です。
こぞって「イイ言葉」を探し、
無差別に共有する今から見れば、
一体何を言いたいのかわからないでしょ。
そりゃそうだ。
誰にも見せない日記だからね。
でもねえ、一生懸命だったんですよ。
その証拠に毎日変わる筆跡を、
愛おしいと今、思います。
「愚痴。」
リモートワークが推奨されてから、
近所の喫茶店の客層がまたたくまに変化し、
マルチと修羅場とリモートワークが密集して
僕が大変嫌いな場所の一つとなった。
君には愚痴らない。
愚痴らないから、マキタの話をどうか聞いてくれ。
「ふと。」
言葉に詰まったのなら、何も言わなければいいだけなのに。
「閑話休題。」
好きじゃないものを描いても
結局上達しない……
のはわかってるけど悔しくはある。
「これが媚びだと僕はまだ気づいてない。」
気づいてはいたが認めたくなかった、
が正解かもしれない。
みな「これはウザい」「絶対そんなことしない」
と言うけれど、わざわざそう言うのは
自分にも心当たりがあるか
本当はわかってないからだろう。
「とりとめもなく。」
実際の会話の中で「ウィンウィン」という単語を使う人を初めて見ました。
「何のモーター音です?」と突っ込もうかと思いましたが、あまりに激しい初々しさを見てやめた。
よほどこの人怒らせんなと釘をさされたんだろう。
かわいそうに。