2024.4.1
「譲れない時間。」
どんな絵が好きかと訊かれる度、退廃とか感傷とか、ピンと来ない言葉で答えてきた。
僕は多分、幸せになろうとしていない人間の絵が好きなんだと思う。
そんな事、誰にも伝わりはしないだろう。
だから絵で人とは繋がれない。
大学の美術部で2学年上だった先輩は、「僕」の憧れだった。
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どんな絵が好きかと訊かれる度、退廃とか感傷とか、ピンと来ない言葉で答えてきた。
僕は多分、幸せになろうとしていない人間の絵が好きなんだと思う。
そんな事、誰にも伝わりはしないだろう。
だから絵で人とは繋がれない。
好きな人にどう自分を覚えてもらおうか考えるのは夢中になったし、毎日楽しかった。
対象が「誰か」「みんな」になっただけで、
何故こんなにつまらないんだろう。
どこにもゴールがないからだろうな。
僕は「わかりません」と言った。
僕も間違っていただろうか。