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2:2024.10.14 (18:24)

「仲違い。」

喧嘩するほど仲が良いとは言うけれど、
セキグチとヨシダは結局一度も仲良くならなかった。

そしてその周辺でうろうろと顔色を伺っているだけの僕は、
訳知り顔で顔をつっこむとろくなことにならないことを
学習した。

3:2024.10.23 (9:26)

「セキグチとマキタ。」

何か一言をきっかけにそれまで和気あいあいとしていた空気が
不穏なものに変わる。

そういう瞬間はちょっとドキドキするもので、
僕はイーゼルに立てたキャンバスに隠れながら
二人の話をじっと聞いていた。

あんまりいい趣味じゃない。

4:2024.10.24 (23:04)

「清潔。」

寄り添ってあげたいという本能的な気持ちと、
結果的に寄り添えない、あるいは寄り添った結果
別の人間にとっては残酷だったという経験と、
当然両方があり、せめぎあって生きている。

清潔なのがいいなと思う。
まっしろで穢れのない状態だけが清潔だとは思わない。

あらゆる思考や状況を飲み込んだ上で
まっすぐ立っている。
まっすぐ見ている。

そういうのがいいなと思う。
溶け合ってどろどろのスープのようになった関係より
素材がそれぞれ独立した味を保つ方がいい。