「オータニ。」
オータニは裏表がなくてとてもいい友人でしたが、
一方で地を見せない、よくわからない部分も多々あり、
どこに何の境界線があるのか、僕にはわかりませんでした。
何枚も描きましたが、
オータニを自転車の後ろに乗せて写真を
とられたことがある。
いつも調子よく絡んでくるので、肩を組んでポーズをとってみたら
烈火の如く怒った。
調子に乗るな、と。
女子の地雷がどこにあるのか、
僕は今だに全くわからないままだ。
フォロー0、ツイートは全て手書き、必ず落書きを入れる、という縛りで始めたTwitter-日々ジブンガタリ
もう誰の顔色も伺わない。
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オータニは裏表がなくてとてもいい友人でしたが、
一方で地を見せない、よくわからない部分も多々あり、
どこに何の境界線があるのか、僕にはわかりませんでした。
何枚も描きましたが、
オータニを自転車の後ろに乗せて写真を
とられたことがある。
いつも調子よく絡んでくるので、肩を組んでポーズをとってみたら
烈火の如く怒った。
調子に乗るな、と。
女子の地雷がどこにあるのか、
僕は今だに全くわからないままだ。
逆にないというなら、それはそんなもんなんだろうと思います。
理屈じゃないし、哲学でもないんですよ。
こういうの。
考え込む内容でもないと思います。
友だちだと思っていた相手が急に愛情に目覚め、
それで関係がおかしくなって……、
みたいなこともあるかもしれませんが、
それは思い返すと最初から友情ではなかったでしょう。
大事なのは「友だち」なんて言葉ではないです。
高校一年生の観劇会か何かで演劇部の舞台を見て以来、
僕はすっかり演劇に……というよりその時舞台に出ていたマキタに
夢中になってしまった。
なので演劇部の発表会的なものには
まめまめしく足を運んだりしていた。
楽屋まで行って写真撮ろうよ、と言ったこともある。
多分こんな会話があって、断られた。
僕は芸能人やアイドルを好きになったことがない。
でもきっとファンというのは、
こういう行動をとるんだろうなとは思う。
僕は身近な人間しか好きにならない。
手の届かない存在に遠くから憧れることはない。
僕は教室の風景をほとんど描かない。
ほとんど教室にはいなかったからだ。
朝のホームルームが終わると、
僕は一目散に近くの市立図書館や美術室に逃げた。
だから部活や放課後の活動しか描くことがない。
そんな得体のしれぬ存在の僕が
人気者と一緒にいたり、写真をとられたりすると
一つの事件だった。
そういうことをわかっていて、
オータニは僕を嫌がらなかった。
その代償して、裏では色々と嫌な目にあった。
もうそれも思い出さない。
オータニはいいやつだ、とだけ今は思う。