「姿見。」
それは袖のボタンをとめているところなのか、
はずしているところなのか。
制服を脱ぐところなのか着るところなのか。
どうやったらわかる?
高校生の「僕」にとってヒロインだった演劇部員。
普段は寡黙でぶっきらぼうだが舞台に上がると性格が180度変わる。
よく通る高い声でぼそっと辛辣なことを言うことが多かった。
マエダのことが好き。
ページ内の表示数
オータニを入れると明るい絵になる。
僕とマキタだけだとじめっとしている。
もう何枚描いたかわからないけれど、
今日も同じような絵を描いている。
あっと言う間に4、5時間経っている。
毎日毎日描き足りない。
なにかに夢中になると何も見えなくなり、何も聞こえなくなる。
友達と図書館で本を借りて、
読みふけっているうちに友だちは怒って帰ってしまう、
なんてことが度々あった。
もっともっと集中したい。
何もこれ以上考えなくて済むように。
今日は同窓会みたいなものがあったので
それまで中野の路地裏のベンチに腰掛けて
寒空の下でちまちまとこれを描いていましたが
描いてると寒さも感じないのでゆっくりできました。
ネットではちっとも褒めてもらえませんが、
同級生たちは絵を見せると大抵褒めてくれるので
褒めてくれる人はいいなあと思いました。
---
社会もコミュニティも
悪い意味で子供じみた人間を一人でも混ぜると、
引きずられてみんな子供じみてくる。
子供に戻りたいんだろうか。
僕は戻りたくないな。