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1:2025.1.25 (22:46)

「ジブンガタリ。」

最近、一週間にいっぺんくらいは
このようなきもちをもてる日が出来た。

これが40代の苦しみを突破したということなのか、
これから始まる更なる苦しみへの予兆なのか、
それは僕にはわからない。

しかしどう笑われようと
自分語りは必要なのだと固く思っている。

「時代が違いますよ」はもう聞き飽きた。

2:2025.2.1 (12:19)

「最初の頃。」

時々強い風が吹いて教室中のほこりを巻き上げる。

原型はまず無意識に目で追うところから始まる。
やがて目で追っている自分を自覚する。

しかしその感情が好きだということを
なかなか飲み込めず、否定する。

元々話好きではない上に、
余計しゃべらなくなって考え事をする日々が続く。

そうした気配を察してマキタは逃げる。
マキタが逃げるので仕方なくオータニと仲良くする。

オータニは話しやすい。放課後捕まえて長々と話す。
オータニはにやにやと聞いている。
マキタは遠くで見ている。いやそうな顔をしている。

それが僕の覚えている「最初の頃」だ。
最初の瞬間には、いつだって強い風が吹いている。