2023年11月103P
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「詩。」
詩は読むものではなく探すものだと思っている。
どんな有名な、あるいはどんな好きな詩人の詩集を買って背筋をただし、
頭から順番に丁寧に読んでも少しも頭に入ってこない。
でも憂鬱でうらぶれた気分の夜に
ふといつもは手にしない書棚の詩集を枕元にもってきて
ぱらぱらと適当に眺めてみる。
と、実にしっくりする言葉が目に飛び込んできたりする。
その同じ詩を繰り返し繰り返し眺めて、やがて眠る。
朝起きてもう一度見ると、その魔法は既に溶けている。
先輩から詩を与えられて以来、
そんな日々をずうっと繰り返してきた。
僕はそんなものを作りたくて絵や言葉を紡いでいる。
「セキグチ。」
「10000。」にたくさんメッセージをいただいてありがとうございました。
本来なら一つ一つ返信しなければならないところですが
略儀の失礼をお許しくださいませ。
こんなまどろっこしいコミュニケーション方法を採用することで
僕の望む平和な世界は保たれています。
どうやったらあなた方に、世界に、信用してもらえるだろう、
そんなことばかり毎日考えています。
「10000。」
1万ページ。
計算してみると7年間毎日毎日3~4枚描いてることになる。
1枚描くのに2、3日かかっていた最初の頃を思えば、
今は1~2時間で1枚描けるようになった。
何枚描いたところで僕の中で何が変わったわけでもないのだけれど、
何も変わらないということを確信したかっただけなのかもしれない。
長い間見ていただいている方には感謝しかありません。
なかなかメッセージやコメントは送りづらいと思いますが
記念に何か送っていただければ喜びます。
「コロッケ。」
誰でも場面に応じて演技をし、嘘をつき、いろんな顔をもって生きているわけですが、
僕の場合、
ネットで表向き見せている自分と
自分の考える自分の差を
可能な限りなくしていくことが
生きていくのが楽になることなんじゃないかと思う。
「先輩。」
先輩とはよく「好きな人を絵に描きたいか」という話をしました。
僕は描きたい、先輩は描きたくない、という正反対の意見でした。
そもそも先輩が人間を描いているところを見たことないですけど。
「恥ずかしいから」と言ってましたね。
僕はちっとも恥ずかしくなくってよくわかりませんでした。
僕は多分、自分の中の「誰それを好き」という感情に対して
自信があるんです。だから人のそんな話も聞くの大好きです。
恋愛に限った話ではなく。
ただ例えば芸能人や著名人などの写真を描きたいと思うことは
ほとんどありません。「推し活」の話題も大嫌いです。
彼彼女らの話を聞いていると、
それは人間の話をしているとは到底思えないからです。
あれは、誰それという記号を好きな自分の話です。
「主人公にはなれなくても。」
家内ちゃんはワサビ食べないですよ。
「放課後。」
徒然草には有名な「よい友だちの条件」が出てきます。
・ものをくれる人
・医者
・頭のいい人
逆に友だちにしない方がいいやつは、
・偉いさん
・若者
・体育会系
・酒飲み
・病気したことないやつ
・欲の深いやつ
これだけ抜き出してしまうと卑屈な感じもしますけど、
ちょうど作者の吉田兼好が今の私と同じくらいの歳に
書いたと思うとよくわかります。
歳を食えば食うほど古典は読むべきだろうと、
わたくしには珍しく「べき」という言葉を使ってみました。
「クラーク記念館。」
大学の中にあるチャペルで結婚式をする先輩も結構いた気がします。
あのチャペルって卒業生じゃなくても利用できるんですかね。
今でもウェディングができるのかどうかは知りません。
僕と先輩はどんな集まりに行っても遠巻きにそれを眺めていました。
Vielen Dank, dass Sie immer Nachrichten auf Deutsch schicken.
Wir hoffen, dass es Ihnen bald besser geht.