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1:2021.4.20 (23:27)

「手紙のころ。」

当時最新の通信手段はポケベルだった。

僕はポケベルはおろか電話さえ拒否し、
手紙だけを是として生活する大学生だった。
流行ってるものが嫌いなのは今も昔も一緒だ。

秒刻みで生きる今に、
僕は大分前からついていく気がない。

もどかしいから育つ気持ちもある。

2:2021.4.20 (0:30)

「卒業と手紙。」

マンガではひどい扱われ方のムロイですが、
卒業の頃にはずいぶん雰囲気も変わって、
こんな手紙をくれました。

1993年。

気弱で挙動不審で自称コミュ障のムロイでしたが、
最後の手紙は
高校生らしい、前向きで素直な気持ちに溢れていた。

僕はずっと厳しい言葉でムロイを詰ったことを後悔していました。
その手紙には、

そんなの気にしなくてよかったんだよ、

と書いてありました。

14:2021.4.12 (0:42)

「カンディンスキーのある部屋。」

体がちょっと楽になったら
こうしてすぐ描きたくなって
そのうちまた具合悪くなる。
でもやめられないでいる。

カンディンスキーのこの絵は
本棚のどこかの画集にあったはずだ。

でももう、捨ててしまったのか、
どこにも見つからない。

あと何枚僕には描けるんだろう。

15:2021.4.11 (23:09)

「ヨシダと僕。」

地に足のついていない、
まだ何者でもない人間が何を語ろうと
そんなもの誰も聞きやしない。

人を好きでいる資格も好かれる資格もない。

などと、また自分の方へ自分の方へと
話を引き寄せて考える。

つきあってられないさ。
自分のことながら。

16:2021.4.11 (18:41)

「3年前と同じあやまちを。」

3年前も血を吐いたりして明らかに尋常じゃないのに、
「俺のは甘え」と強行に仕事を続けた結果、
入院となった。

今回も同じで、明らかにずっと具合が悪いのに、
「俺の努力が足りない」と思いこんだ。

それは逃避なのだ。
病気じゃなくて俺の精神が弱い、という
ことにしたかったのだ。

それこそが、
本当の意味で「メンタルが弱い」ということなのだ。

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