「沈黙が空間を埋めてくれるから。」

「よかった探し。」-通院日記

続きは二ヶ月後。

「セキグチと僕。」

「見えているものよりも。」

「インプリンティング。」

だから「趣味：人間観察」とは違う。
そんなのと一緒にされるのはイヤだ。

そして「ギャップ好きなんすね」と一言でまとめられるのもいい気はしないよ。

まとめられないからこうして描いている。
繰り返し繰り返し。

「ディープラーニング家内ちゃん。」

家内ちゃんには友達（知人すら）が一人もいないことを
よくネタにしますが、

ネットを含めてもそうなんです。

僕がクラウドファンディングで
家内ちゃんの友達を募集したいとさえ思います。

集まったお金は結局家内ちゃんが5分で全部遣います。

「採血日和。」-通院日記

もう何百回やったのかわからない採血ですけども、
毎回ひとは違います。

採血が終わってから診察まで2時間何もすることがないので
院内の庭でぼんやり絵を描いて過ごします。

「夜の詩(うた)。」

「アトリエは閑かだった。」

もちろん無意識じゃない。
気づくかなあと思いながら描いている。

朽ちた建物の6階には人影もない。

物音ひとつしない。

絵を描いている。

二人でただ描いている。

「僕とムロイ。」

「人と人。」

「あれ、わざとだった?」

「僕と村木、20歳と18歳。」

「イノベーション。」

もうATMとしての機能すら失われ、
黙々と支払うだけの存在になりつつある夫。

「僕と奥崎とアート。」

「病状。」