「トオイヒビ。」

2024.3.1 (17:32)

たくさん話したことよりも、どうしても話せなかった瞬間。
楽しく遊んだことよりも、気まずくて黙り込んでしまった瞬間。

お互いが既に了解していながら、
踏み出すことができないその時間。

僕はきらきらと輝いた宝石のような時間よりも、
果てしない戸惑いと葛藤の中で
折り合いをつけることもできず、
誰かのことを思うしがらみに縛られ

背中合わせにうつむくしかなかった時間を
何よりも美しかったと思っているのです。

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