一覧
読み込み中...

背中合わせに座る短髪の男女が沈黙している

たくさん話したことよりも、どうしても話せなかった瞬間。

楽しく遊んだことよりも、気まずくて黙り込んでしまった瞬間。

お互いが既に了解していながら、

踏み出すことができないその時間。

僕はきらきらと輝いた宝石のような時間よりも、

果てしない戸惑いと葛藤の中で

折り合いをつけることもできず、

誰かのことを思うしがらみに縛られ

背中合わせにうつむくしかなかった時間を

何よりも美しかったと思っているのです。