「春。」
ドラマみたいなことは何もなかったです。
でもケンカはしたし、気まずくもなったし、
好きになったり嫌いになったり、
色んな勘違いをしたり、
むやみに謝ってみたり、怒り出したり、
ドラマを見ているよりずっと僕は
人間でいられたと思います。
今、彼女たちに会って話したいとは全然思いません。
でも「あの時はごめんね」といつも思っています。
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ドラマみたいなことは何もなかったです。
でもケンカはしたし、気まずくもなったし、
好きになったり嫌いになったり、
色んな勘違いをしたり、
むやみに謝ってみたり、怒り出したり、
ドラマを見ているよりずっと僕は
人間でいられたと思います。
今、彼女たちに会って話したいとは全然思いません。
でも「あの時はごめんね」といつも思っています。
傷つきやすく、敏感で繊細な人間なんて
勝手に一人で傷ついているだけで
優しくもなんともない。
「聞いてあげることしか出来ないけど」
と人に踏み込んでおいて、
思ったより手に負えなければすぐ逃げ出す、
そんな関係しか築くつもりがないのなら、
いつまでもその弱さを振りかざして
最初から見てみぬふりをしてればいい。
僕はそういう、
「傷つきやすい自分」が大好きな人間を
信用しない。
「今の子は共同生活が苦手」
なんて言いますけれども、
今の子でない僕も苦手でしたよそんなの。
女子ばっかりというのも疎外感ありますしね。
いじけとるわけやない、
と言おうと思うんですが、
何だか疲れてしまって黙っていました。
全然ひとけはなくて、
素晴らしい場所でした。
僕の高校時点での「女子」のイメージは
「人のプライベートに群れをなし突っ込んでくる」
というものであり、偏見です。すいません。
中学までは体育会系で男ばかりの中で
生活していたので、
高校で女子ばかりの文化部に入り、
そのような偏見が悪化しました。
中性的な人が好きなんですか、
と言われるとそれはそうかもしれません。
でもあんまり「中性的」の意味がよくわかりません。
「何かに巻き込まれること」
に対していつも怯えていました。
人を巻き込んで何かする、あるいはさせられるのが
苦手です。