2024.4.1
「共感も理解もない弱さ。」
だから僕は共感と理解を前提とする自称「メンタル弱い」を見ると、心のどこかでかすかに反発を覚える。「弱さを持つ強さ」の言葉の嘘もそこにある。
僕はもう怒ったりしない。
弱さからは何も生まれない。
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だから僕は共感と理解を前提とする自称「メンタル弱い」を見ると、心のどこかでかすかに反発を覚える。「弱さを持つ強さ」の言葉の嘘もそこにある。
僕はもう怒ったりしない。
弱さからは何も生まれない。
バカでなくても バカなのだ
それが天才だ
は、「西から昇ったお日様が」天才バカボンの6番でお気に入りのフレーズで。
演劇部の脚本を書いた時に挿入して2人に叫んでもらった。
ふいに思い出したが意味がわからない。
夜が明けた。
これではいかん、何でもいいから明るく軽く人と接しようと
努力した時期があった。
一回どうしようもないところまで嫌われてから、
段々自分のいいところをアピールしようと思った。
素直でまっすぐな性格にはどうしたってなれやしないのだ。
しかし想定外のことが起きる。
一瞬で僕はまた、卑屈な自分に戻る。
それでもこの明るい卑屈は、奥崎に許された。
卒業アルバムなんて卒業してから一度も開いたことがない。
「学生生活」自体には何も楽しい思い出がない。
それでも遥か忘却の彼方に消え去ろうとしている美術部や
あの薄汚いねずみ色の校舎のことを、
もう一度ちゃんと描いておきたいと思って送ってもらった。
新米の炊けるよい香りがする。
クラス写真以外一枚も自分が写っていない卒業アルバムを見ながら、
漬物と干物で新米をもそもそと食べる。