
卒業アルバムなんて卒業してから一度も開いたことがない。
「学生生活」自体には何も楽しい思い出がない。
それでも遥か忘却の彼方に消え去ろうとしている美術部や
あの薄汚いねずみ色の校舎のことを、
もう一度ちゃんと描いておきたいと思って送ってもらった。
新米の炊けるよい香りがする。
クラス写真以外一枚も自分が写っていない卒業アルバムを見ながら、
漬物と干物で新米をもそもそと食べる。

卒業アルバムなんて卒業してから一度も開いたことがない。
「学生生活」自体には何も楽しい思い出がない。
それでも遥か忘却の彼方に消え去ろうとしている美術部や
あの薄汚いねずみ色の校舎のことを、
もう一度ちゃんと描いておきたいと思って送ってもらった。
新米の炊けるよい香りがする。
クラス写真以外一枚も自分が写っていない卒業アルバムを見ながら、
漬物と干物で新米をもそもそと食べる。
マキタは、かつて庭で燃やしたと思っていた高校の卒業アルバムを受け取る。最初のコマでは、新米の着ぐるみを着たキャラクターが汗をかいた男性にアルバムを渡している。マキタはアルバムをめくり、自分のクラスのページを探すがなかなか見つからない。やっと見つけたアルバムの中のマキタは、相変わらずつまらなそうな表情をしており、それを見て彼女は安堵する。演劇部の集合写真には、太陽の着ぐるみを着た人物が写っており、マキタはそれを「スゴかった」と感じる。