2024.4.1
シリーズ:さみだれデイズ270P
美術部の後輩「さみだれちゃん」は一言もしゃべらない女の子。
「僕」はそれでもさみだれちゃんと一緒にいる。
→本編
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「石の卵。」
さみだれちゃんの内面を描いた「石の卵」シリーズは、どうやら本人も気に入ったようで、僕の下宿にくると、すみっこの「石の卵」の下で、じっと体育座りをするのでした。
「さみだれメール」
さみだれちゃんの発した言葉はごくわずかだったが、そのかわり袖を掴む手にはしっかり力がこもっていて、雄弁だった。
「哲学徒のふたり。」
「勉強の得意なバカ」の典型例であるわたくしは、だからこそ恋愛関係の中で「やらかして」「目が覚める」という強烈な失敗が必要かつ重要だった。
これが社会に出てから、相手が上司、とかだったら上から目線のバカのままだったろう。