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1:2024.3.31 (23:48)

「夜に。」

「ちゃんと言葉で言ってよ」が些細な男女の揉め事で、二人でなんとなく解決したようなしないような、そんな曖昧な空気の中で僕たちは安心したり不安になったりを繰り返す。

言いたくない、聞きたくないことを全て明るみに出し、関係のない人間を巻き込んで論じ合う空気は僕には耐え難い苦痛だ。

黙っていると「君はすぐ逃げる。そこが嫌い」と言われた。
その通りだとうつむいて僕はやはり黙っていた。

10:2024.3.28 (7:10)

「夜から朝に。」

もともと伏し目とか流し目を描くことが多かったけど、
今ほとんど全員流し目になってしまってなんとかしなきゃ、

と思って一旦横になったものの気になって飛び起き
3時間ほど格闘して朝7時の今、
結局流し目になった。

すごいがっかりしたけどすっきりもしており、
こういう不思議な気分はいいなあと思う。

徹夜すると次の日役に立たないねえ、そうそう、
なんて会話をよくする。そういう年齢でもある。

やりたくないことで徹夜するとだめになるが
自己満足するためにやってることだと全く平気だ。

自己満足して自己完結したい。完全に。
もう何十年も。

11:2024.3.28 (3:06)

「放課後。」

「金が全てではない」という主張は、自分が金持ちになったらきっと言ってやると歯ぎしりしながら思っていました。
20代の頃。
貧乏人が言っても負け惜しみだからね。

結局お金持ちにはなれなかったから、心をこめて「世の中金が全てじゃない」とは言えない。お金欲しいからさ。サーバ代とか病院代とか。

でも自分の思い出をお金に変えようとしてはいけない気がする。これはモラルだろうか。

そうじゃないな。
僕は大人の正論が今でもなんだか嫌なのだ。
残念ながらそこは全く成長していない。

子供じみている。
子供じみている自分をそんなに嫌だとも思っていない。

12:2024.3.27 (23:18)

「説明。」

j*****さん

それはそれは奇遇といいますかなんといいますか、
お互いおめでとうございます(?)

どんな形であれ、僕は長く続いたものだけを信用します。
特に片方だけが一方的に続けようと思っても難しいものが
奇跡的に漫然と長く続いていること、
これが一番好きです。

16:2024.3.26 (3:33)

「雨が甘く降っている。」

下宿の窓を少し開けると、降り止まない雨の音が思いのほか大きく聞こえる。
先輩が「鬱陶しいなあ」とぼんやり独り言をいう。

「僕がですか?」と言ってみる。
先輩はそれを無視する。

僕の下宿で二人きりでいても、先輩は全く僕を警戒しない。
信用されていたから?

違うよ。
先輩の視界にさえ入っていなかったからだ。

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