2024.4.1
「若葉のころ。」
いわゆる草食系ではなく、
ただの草食動物でしかない僕は、
警戒されることがあまりありませんでした。
いい人ってわけでもなく、
ただ煮え切らない、
できれば解答をしたくない、
そんな僕を、先輩はよくわかっていました。
大学の美術部で2学年上だった先輩は、「僕」の憧れだった。
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いわゆる草食系ではなく、
ただの草食動物でしかない僕は、
警戒されることがあまりありませんでした。
いい人ってわけでもなく、
ただ煮え切らない、
できれば解答をしたくない、
そんな僕を、先輩はよくわかっていました。
・お酒を飲んでいる。
・別れたばかりで弱っている。
・寂しい季節である。
このいずれかに該当する場合は
その場の雰囲気で間違いを起こす可能性があるので
僕の方が警戒する。
間違いでうまくいっても
何もうれしくない。
あとで寂しくなるだけだもの。
元々ひどく図々しいのだ。
だから人一倍小さくなってないと、
あらゆる場所から図々しさが流れ出してくるのだ。
ですよねーと笑ったふりをして
一人河原町を歩いて帰る僕は
恥ずかしさで寒さを全く感じなかった。
私は今は東京在住で、
どの道もうあんまり食べられない体ですので、
もし行ける方がいらしたら
現在でもジャンボうどんがあるのか、
いくらなのか、写真とって見せてもらえると
大変私が感傷的になります。
何もお礼できませんけれども。