ページ内の表示数

1:2020.11.17 (23:05)

「大学の庭で。」

僕を常に縛るのは
学校や社会の規則やモラルなどではない。

人間なのだ。

僕は常に人間に呪われている。
呪われて、幸せになっている。
呪われたいと願っている。

呪いには、
自分では解けない呪いと
自分にしか解けない呪いがある。

この呪いは
恋愛と言い換えてもよい。

自分にしか解くことができない、
幸せな呪いだった。

2:2020.11.18 (23:19)

「告白未満。」

好きって感情って相当気持ち悪いですよね。
僕もずいぶん経験しました。

すくなくともレモンやサイダーのような
爽やかさはどこにもありません。

泥沼で滑って転び
やけくそになって
泥まみれで踊っているような、

なんだか哀れでもあり
楽しくもあり

そんな毎日でした。

3:2020.11.19 (17:24)

「学生食堂。」

大きな大学でしたので、
学生食堂はレストラン街のようにたくさんありましたが、

僕が愛用していたのは、
校舎から離れた、老朽化はなはだしい
別館の食堂でした。

ただだだっぴろくて、
ほとんど学生はいませんでした。

おしゃれに着飾って、
キラキラした同級生たちが校舎へ歩いていくのを見ながら、
僕はいつまでもそこで腐っていました。

6年間も腐っていたと考えると、
長い長い夢を見ていた気持ちがします。

今も僕は、そんな食堂が好きです。

4:2020.11.21 (22:02)

「偽物の君たちへ。」

僕はマゾヒストではないので、
傷つくセリフに喜ぶわけもなく
さりとて落ち込むこともできず
ただ矢のように刺さる先輩の言葉を
飲み込む以外に出来ることはない。

マゾヒストはいつも一方的だ。
ただ欲しいものを求めるだけで、
自分が与えることをしない。

自分をよく見てほしければ
人をもっと近くで
もっとよく見るしかないのだと
大学生になってやっと気づいた。

僕はいつも人より遅かった。
何も、かも。

ごくまれにお知らせを送らせてください。 はい いいえ