2024.4.1
「始まりの時間。」
油絵を描く時は汚れるのでエプロンか何かを着る。
たいてい僕たちは大学の生協で、
理系学生用に売っている白衣を利用した。
白衣は小さい先輩には大きすぎてぶかぶかで、
僕はなんだか、ずっと見てしまう。
フォロー0、ツイートは全て手書き、必ず落書きを入れる、という縛りで始めたTwitter-日々ジブンガタリ
もう誰の顔色も伺わない。
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油絵を描く時は汚れるのでエプロンか何かを着る。
たいてい僕たちは大学の生協で、
理系学生用に売っている白衣を利用した。
白衣は小さい先輩には大きすぎてぶかぶかで、
僕はなんだか、ずっと見てしまう。
勇気を出した、とかそんないいものではなく、
ただこみ上げてくる感情に勝手に体が動く。
僕はあの感情をよく覚えている。
あの感情が、次第に弱くなっていく虚しさも
よく覚えている。
そしてそんな感情もかき消えてしまった今、
初めて僕は
あれが俺の青春だったのだ、と
寂しい気持ちで描いている。
だから俺は前田のグループへ行けと言ったんだ。
こっちでいいと言うから、
僕はずっと楽しみだったんだ。
なんだよ。
と僕は内心怒った。
高校生はせっかちだ。
待つことが出来ない。
ただ見えているものから、
見えていないものを想像することが出来ない。