「自意識たち。」

大学生のこんなアピールは今となってはかわいいものですが。

僕の場合、男同士で群れていると、
こんな話になっても
「なるほど」
などと、妙に肯定しあい、
お互いに泥沼のようにこじらせてゆく。

それに気づいてからは
現実に戻してくれる人と一緒にいないとダメだと
強く思うようになりました。

「僕は何度でも忘れない。」

何もかも忘れ去り、あるいは忘れ去られ、
そうでなければ生きていけない世界にあって、

どうしても忘れられない記憶は、
ほんの少ししかない。

僕たちは思い出を残すために生きているわけではない。
が、
何度でも描こうと思えることが
ほんの少しでもあることは
幸せなことだと、年々強く思う。

「今」について、
僕にはさほど語りたいことはない。

→「村木」(2016)
https://rainy.black/muraki/

「後日談。」

「みんなを笑顔にしたい」
「みんなで笑顔になりたい」
なんて一度も思ったことがない。

僕は怒るのに飽きたので今はニコニコしています。
君は好き勝手に怒って泣いてわめけばいい。

少なくとも、46歳の僕は君にそれを望んでいる。

「断片。」

思い出にすがってセンチメンタルになっているわけじゃない。
僕は好きだったのだ。

その顔が。
その視線が。

だからこんなにも、覚えている。