2024.4.1
「再会⑨。」
人を好きになると、今まで気づかなかった色んなところに気づくようになり、
世界が変わったり、広がったりする。
僕もずっとマキタを見て、マキタのことを考えて、
そうすると何だか色々語りたくなってしまうんだ。
フォロー0、ツイートは全て手書き、必ず落書きを入れる、という縛りで始めたTwitter-日々ジブンガタリ
もう誰の顔色も伺わない。
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人を好きになると、今まで気づかなかった色んなところに気づくようになり、
世界が変わったり、広がったりする。
僕もずっとマキタを見て、マキタのことを考えて、
そうすると何だか色々語りたくなってしまうんだ。
オータニがあの時急に元気になったのは何故だったのか。
酔ったから、というだけなのか。
僕は、マキタを好きな人間が自分以外にも欲しかったんだと思う。
それくらいオータニは寂しかったんだと思う。
全然わからなかったが、マリッジブルーだったのかもしれない。
僕はマキタの話が出るとマキタマキタになる。
今でさえ。
酒を飲んだ後、高瀬川のほとりをとぼとぼと歩く。
これは京都で大学時代を送った人間なら一度は経験があるんじゃないか。
僕は飲み会より、飲み会が終わってちりぢりになって、
そこで誰かと二人、ぽろっと話すでも話さないでもなく出た本音が、
一番聞きたかった本音だったりもした。
なんかね、誰でもかわいく見えるんだ。
そういう時って。
酔っていたとはいえ、童貞!童貞じゃない!みたいな
どうでもいい叫び声を上げながら烏丸通りを京都駅へ向かって歩く、
22歳の僕たちは、
憂鬱で、億劫で、面倒だったけれど、
でも何か腐っているなりに、腐った輝きを発していたのだと思う。