2024.3.16
「また朝になる。」
ぐずぐずとまた朝になる。
眠くて仕方ないが、
眠ると妙な夢を見る。
何が妙だったのかも思い出せない。
ただ漠然と、
何かが違う、どうも違う気がする、
とだけ思い続ける夢を見る。
—
風 吹いてゐる
木 立ってゐる
あゝ こんなよる 立ってゐるのね 木
(中略)
怖しさとは
ゐることかしら
ゐないことかしら――
—
先輩が一番最初にくれた手紙に書いてあった、
吉原幸子の「無題(ナンセンス)」という詩
の世界に近い。
雨がふってゐる。