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1:2016.11.6 (23:01)

シリーズにんげんのうた①「マキタ。」

にんげんのうた①「マキタ。」

僕はいつも反抗的だったが、それは反抗のための反抗、
反抗的なポーズに酔いしれているだけの、暗く俯いた子供で。

だから結局、大きなシステムを自分から見限ることなく、
安心が約束された場所から、辺りの顔色を伺いながらあれもこれもダメだ、と
駄々をこねていたに過ぎない。

僕にとってマキタは、そうした稚拙なアイデンティティでさえ確立できずにいる、
僕自身のアンチテーゼのような存在でもあった。

→シリーズにんげんのうた

2:2016.11.8 (22:48)

シリーズにんげんのうた②「マキタ②。」

にんげんのうた②「マキタ②。」

嬉しい時も哀しい時も怒っている時も、大体同じような顔をしているマキタのことを、
僕は大体何も理解することはできず、
どんな状況でどんな言葉を投げかけられても、
決して正面から受け止めようとはしなかった。

後悔だけが色濃く残る。

→シリーズにんげんのうた

3:2016.11.10 (23:26)

シリーズにんげんのうた③「マキタ③。」

シリーズにんげんのうた③「マキタ③。」

口先だけで大して怖くないという僕の事実を、
一瞬で看破して最大限に利用する、
僕はとても女子部員が苦手だった。

マキタは大体いつも通りだった。

→シリーズにんげんのうた