学生時代、絵を描くマキタに友人がAI作画を提案し、マキタは「がっかりする」と内心で感じる。別の友人オータニがマキタの「特性」を説明し、AI提案者はマキタへの恋心を諦める。 マキタは「悪気がない」という言葉に自身の感情を押し殺す「偽善」に苦悩し、匿名で傷をツイートする姿を想像し孤独を感じる。時が経ち、仕事中に当時の出来事を思い出し、それは大後悔として心に残る。人間が過去を都合よく解釈する「思い補正」の仕組みを理解しつつも、自らが選択した未来に言い訳はできないと悟る。




セリフ
1ページ目
- もしわたくしが今高校生で
- 「なあ。」
- 「AIで描いたらええやん。」
- とマキタが言ったら
- 怒りはしないが(マキタだから)
- がっかりするだろう。
- 効果音ここが重要
- 効果音悪気一切なし
2ページ目
- 恐らくそのがっかりの度合いは極めて強く
- 言葉にならない気がする。
- 「マキタはそういう特性もってて診断出てんねん。許したれや。」
- とオータニが言ったとしよう。
- 「あーそっか 了解。」
- 「ありがとねー」
- この時点から先、多分わたくしは女の子としてマキタを好きにはならない。
- と思う。
- 「そういう考え方もあるけど、ものすごい時間かけてマキタを描いてるのは何故かと言えば」
- 効果音ぺらぺーら
- 50代の現在ですらこうして明快に話す自信はない。何故なら恋愛だからだ。
3ページ目
- 「マキタを仮想ペルソナにしてさえそうなのだ。」
- 「全然知らんやつに言われて腹が立たないわけがない。」
- 「わたくしは傷つきわたくしの偽善についてたくさんツイートするだろう。」
- 「一言も「マキタ」の名前が出てこない青春モノクロームで。」
- 「そこには本当に自分しかいない。」
- 「そして一人、「くだらねえ」と冷笑するだろう。」
- 「しかし「悪気はない」「そういう個性だからごめん」には何も言えない。それが染み付いたわたくしの道徳と偽善だ。」
4ページ目
- 効果音イヤすぎる
- 仕事の真っ最中に突然そんなタイムラインが脳内に発生、
- 家内ちゃんはさっきまで夫が買ってきたシュークリームに文句を言い続け、疲れて寝た。
- 忘れる前に描いておこうとして絶賛いやな気持ちとなり大後悔中である。
- 「思い出補正」はよく出来た人間の仕組みだと改めて思う。
- 現実はもう幻想によって補正するには正論過ぎる。
- それを未来として選んだのもまた我々自身であり、もう言い訳は出来ない。
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