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1:2020.7.1 (20:28)

「なぜそこまで。」


なぜって、黙ってニコニコしてても「いい人」にすらなれず、「そんな奴いた?」扱いになる自分の未来が十分すぎるほどわかっていたからだ。

何かしてないと不安だ。
誰にも理解されなくても。

2:2020.8.1 (22:54)

「ゲルライフ。」

面白いというかわがままというか、
一人で溶けててもただ虚しいだけなのだ。

2人でいる時に、自分だけ溶けているのが好きなのだ。
まあそりゃ愛想尽かされるわな。

3:2020.9.3 (19:06)

「でね、あのね、だからね。」

ただ、あの最初の「知らないから」享受できる強力な幸福を、
永遠に繰り返したいのがファンタジーの世界であり、
妄想の世界だとすれば、

僕はそれでも気まずい沈黙を背負って、
退屈な日常を二人で退屈に生きていくことを選ぶ。

そうやって長い長い退屈の果てにようやく、
ああ、これでよかったのだ、
と思う瞬間がやってくる。

4:2020.9.9 (11:22)

「僕は僕の顔を知らない。」

いつだって自分の表情はよくわからない。
そうやって言われて、初めてそんなものかと思った。

ちょっと恥ずかしくもあるが、
悪い気はしない。

「自分と向き合う」というのは、
部屋に閉じ持ってうんうん頭をひねることではない。

人を鏡にして、
そこから返ってきたもので自分を知るのだ。

ひとりぼっちでは
自分のことなど何もわからない。