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「理論武装。」

なんだかわからないけど手に入れる気まんまんな空気を感じる。
僕はもうゲーム機はいらない。

でもまあもし家内ちゃんがいなければ、
僕は体壊すほど働こうとは思わなかったし、
スキルも上がらないまま、
なんかもう、ただ生きているだけの人生だったろう。

とポジティブに考える。
ポジティブになればなるほど
憂鬱な気分が許される気がする。

わかってもらえるかな。

「責任転嫁。」

理不尽なハラスメントをなくすのは
大切なことですが、

それと共に自分の被害者意識にも
ちゃんと向き合っておくべきかと思う。

ちょっと言葉で詰められると
不機嫌になったり押し黙ったりうつむいたりするのは、
世界に対して誠実な態度とは思えない。

色んな状態に病気や症状の名前が割り当てられたことで、
より僕たちは考えることを放棄しやすくなった。
「いや僕は○○だから…」。

シリアス展開、とか茶化してないで、
よく考えて行動した方がいい。

そういうことをちゃんと出来る余裕が持てる季節は
とても短い。

「1999年のディストピア。-背景-」

確かに僕は「氷河期世代」ですが、
今頃になってそんなくくられ方をするとやはり愉快ではない。

僕は多分、その頃の果てしない虚無感と未来のなさを
黎明期のネットに救われた、数多い人間のうちの一人である。

最初はひかるの独白として描こうと思っていたが、
実を言えばひかるは数日うちに逃げて、
その後ちゃんと自分で帰っていったので、
大した話らしい話はしていない。

これもまた中年のジブンガタリになってしまうが、
当時の僕が経験した空気や背景と共に、
その頭の中のディストピアを描いておきたいと思う。

「君しか知らない話をどうか僕に。」

旅は好きだった。
旅の目的は、何かを見ることではなく、何も見ないことだった。
自分を知っている人間がいないというだけで、
僕の心ははずんだ。

やがて、誰かと旅をすることを覚えた。
それは何かを見る旅だった。
目的を達するための旅だった。
僕は次第に疲弊した。

奥崎の実家に挨拶に行った。
目的は達した。

僕は君のことを知りたいと思った。
雪が降り出した。

君は君しか知らないことをたくさん話した。
僕は、そうやって人を好きになる。