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僕の思い出は主に手紙や日記の中の文字に刻印されている。
顔なんてすぐ忘れてしまう。
そしてすぐに変わってしまう。
僕の時代にメールやLINEがあったとして、
こうしたやりとりが全てフォントで行われていたら、
僕にはひとかけらの思い出も残らなかったに違いない。
僕はよく手紙を書いた。
僕らの時代だって手紙はすでに時代遅れだった。
でも僕は書いた。返事は来なくとも書いた。
書いていれば、大事なタイミングの時
君たちは必ずちゃんと手紙で返してくれた。
内容なんてどうだっていいんだよ。
その文字を見て、僕はすぐに君たちを思い出す。

僕にも保育園から高校まで一緒で、
家族ぐるみのつきあいだった幼な馴染がいたが、
30代で突然死んだ。
彼とは一度も喧嘩したことがない。
喧嘩するほど仲よくなかったのだ。
幼な馴染って意外とそんなものだと思う。
七回忌が済んだ今も、哀しいのかどうか、自分自身よくわからない。
オータニもマキタも、人前で感情を出す人物ではなかった。
ただ、マキタを待ち伏せようとしても、
いつも二人でいるので「邪魔だな」と思ったことはある。
邪魔だなあと内心文句を言いながら、
その時も僕は、
いいな
と思った。

僕は大体いつも最悪の事態ばかり考えているので
裏工作とか前準備とか、やらんでもいいことばかり張り切って
いざとなるとくたびれて役に立たないということがよくありました。
宿題や勉強も、好きでもないのに
とりあえず「急に誰かに訊かれるかもしれん」と
あらかじめやらなくてもいい範囲までやってしまう。
要するにただの見栄っ張り、
虚栄心が強いということです。
だから予想通りのことが、予定通り起きたのに
そのこと自体に慌てふためいて、嘘をつきます。
意味のない嘘をつきます。