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恋愛って、恋愛から目を覚ますためにあるんじゃないかと
思ったりする時があります。
一番長くつきあった奥崎でも2年ほどだと考えると、
なぜ趣味も好みも何一つ合わない家内ちゃんと
20年近くも一緒にいられるのか、謎です。
「そんなもんだよ」で全部が過ぎ去ってゆきます。
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恋愛って、恋愛から目を覚ますためにあるんじゃないかと
思ったりする時があります。
一番長くつきあった奥崎でも2年ほどだと考えると、
なぜ趣味も好みも何一つ合わない家内ちゃんと
20年近くも一緒にいられるのか、謎です。
「そんなもんだよ」で全部が過ぎ去ってゆきます。

この頃の杉ちゃんも僕と同じく、
より危ない方へ、よりダメな方へ吸い寄せられてしまうたちで、
自ら人の地雷を踏んで破滅することで、
ようやく息をしている自分を確認できる、
厄介で面倒な性格をしていた。
「本当の●●とは何か」
●●は愛でも恋でも人生でも何でもいいんですが、
結局最後は傷つくとわかっていて、
でも問わずに通り過ぎることは出来ない、
そういうある種の潔癖さをもって、
僕たちは何となくつながっていたと思う。
だから多分友だちとかではなく、
醜い部分だけを写す鏡のような存在として、
僕たちはお互いを必要とした。

もちろん水色時代もドーベルマン刑事もそれぞれ面白いんですけどもね。
少女漫画のこう、世界が「私」と「ヒロシくん」のみで成立している、
世界の強力な濃さ、狭さが僕を惹きつけてやみません。
今「水色時代」のマンガなりアニメなりを見返しても、
とても中学生の話とは思えないほど、示唆的で含蓄があります。
たまーにこういう絵柄を描きたくなります。
星とポエムを背負った、こういう絵柄。

ほんの数十秒か、もっと短かったと思いますが、
自分の心臓が爆ぜるように動いていたのを覚えています。
僕はこの時はもう童貞ではなく、
ヨシダとつきあったり別れたりし、
お花畑のようなファンタジーの住人ではなかったはずですが、
でもそれが好きだということなんだろうと、
そしてそれは自分でも思い通りにはならない感情なのだろうと、
しみじみと理解しました。
この数日後、
「そのせつはごめいわくありがとう。」
へと話はつながっていきます。