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「夫さんは心配症。」

僕はまあクヨクヨと気に病むたちなので、
思わせぶりな状態が続くとおかしくなってしまいます。
昔、「お父さんは心配症」というマンガがありましたが、
笑って読み飛ばせない程度には、あんな感じです。
家内ちゃんは大体何も考えていませんが、
何か考えてる風の顔をしています。
女子とはそんなものかもしれません。
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僕はまあクヨクヨと気に病むたちなので、
思わせぶりな状態が続くとおかしくなってしまいます。
昔、「お父さんは心配症」というマンガがありましたが、
笑って読み飛ばせない程度には、あんな感じです。
家内ちゃんは大体何も考えていませんが、
何か考えてる風の顔をしています。
女子とはそんなものかもしれません。

ぴくちゃんは誰が見ても立派な分裂病でしたが、
こちらが引いてしまわないで相手をしてあげていると、
色んな特性を見せてくれました。
言葉に強く執着するんですよね。
連想ゲームというかダジャレというか、
本気で何の意味もない文章から意味を見出そうとするのです。
そしてその自分が見つけた陰謀だったり裏の暗号だったりを
僕に必死で説明しようとします。
往々にして統合失調の患者がそうであるように、
ぴくちゃんも薬を飲んでいるうちにあっと言う間に治りましたが、
どの時点で治ったと言えるのか、僕にはわかりません。
大きな世界的組織の陰謀の中で、
殺される運命にあるヒロインだと自分を思い込む彼女を、
一体誰が不幸と断定できるんでしょうか。
目が覚めた方が不幸なのは
誰だってわかっていることなのに。

口ではどう言っていても、
やっぱり誰かしらの共感を誘うような
表現を使ってしまっていると反省する。
誰にもわからないような言葉を使えば
更に自己満足の世界に閉じこもってしまうのかもしれない。
でも世界は誰でもわかるように出来てはいない。
僕は目が悪い。
紙袋が何を言っているのか、
僕にはぼんやりとしてよくわからない。

解決できない死にたさというのを、
僕はひかるに会うことで初めて知ったのです。
解決できない、というよりも
死ぬことが唯一の解決なのです。
やる気がでないとか、友達が嫌いとか、
そういうことではなく、
死にたい、という死に向かう能動的な衝動があるわけでもない。
ひかるはただ何故自分がこうしているのかが
本当にわからないのです。
存在そのものに違和感をもっている。
逃げてきた理由など訊いても無意味です。