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「ほんとはね。」

僕は教室の風景をほとんど描かない。
ほとんど教室にはいなかったからだ。
朝のホームルームが終わると、
僕は一目散に近くの市立図書館や美術室に逃げた。

だから部活や放課後の活動しか描くことがない。

そんな得体のしれぬ存在の僕が
人気者と一緒にいたり、写真をとられたりすると
一つの事件だった。

そういうことをわかっていて、
オータニは僕を嫌がらなかった。

その代償して、裏では色々と嫌な目にあった。
もうそれも思い出さない。

オータニはいいやつだ、とだけ今は思う。

「横断。」

引っ越そうと思えば広いところへ引っ越す機会はいくらでもあったが、
我々はこの、自分のプライベートが全く保護されぬ
狭い部屋が気に入っている。

別に誰かに見せるわけでもなく
我々のコントは粛々と続く。