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「我慢しなくていいよ」「逃げていいよ」と大声で叫ぶと、
その声は「今は我慢が必要で逃げてはいけない人間」に届く。
大声はいつだって必要な人間には届かない。
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「我慢しなくていいよ」「逃げていいよ」と大声で叫ぶと、
その声は「今は我慢が必要で逃げてはいけない人間」に届く。
大声はいつだって必要な人間には届かない。

僕が描きたいのは僕の好きだった僕の知っている人間であって、
デザインと設定を与えられたキャラクターではない。

スイッチが入ると
不自然にじっと僕を見つめておかしなことを言う時と、
部屋の隅の何もないところを見つめておかしなことを言う時と、
何やら規則性のようなものはあったが、
結局おかしなことを言い出すことには変わりなく、
しかし今思えばおかしくなってたのは僕の方かもしれない。

僕は話をすることが好きでも嫌いでもない。
ただ、話をすることが唐突に面倒になることはよくあった。
ヨシダは超能力のように僕の心を読むので
何か言いたそうにするものの、いつも黙っていた。
多分僕の聞きたくないことを言いたかったのだろう。
だから僕も話したくなかったのだと思う。