「世界。」

2025.1.20 (2:07)

どうしてそんなにもインフルエンサー、
つまり人に影響を与える人間になりたいかと言えば、
極言すれば「自分は必要とされている」という実感が欲しいだけなわけで。

「生きることに特に意味はない」と
大いに語る人間には今までにもたくさん会ったが、
意味を求めていない人間はそんな立派そうなことは主張しない。
嘘をついている。意識的にか、無意識かはわからないけれど。

意味をもたない人間は、ただ無意味に無為に無言で底辺へ落ちていく。
彼彼女らは可視化されず、手の施しようがない状態になって
初めてその存在が見つかる。

自分でものを考える、自分の頭で決断を下す、
今までそれはがんばれば、もう少しやれば
誰にでもできるようになる気がしていた。

でも多分、できないのだ。どうやっても。
僕が100mを10秒で走れないのと同じように、
できない人間にはそれがどうやってもできない。
できると思っていた道徳側の間違いだったんだと思う。

だから諦めろと言っている。
出来ている(ように見えている)人間を妬み、
自分より下の人間を嗤う、
ひたすらにスマホを触りながら何年もそんな生活を続けたら、
別の思考に切り替えるのはもう無理だ。

タイパに踊らされてその道を進んだ人間には
それ以外の考え方で行動することは恐らくできない。
自分の何が悪いのかを考えることはタイパが悪いもの。

誰にでもわかりやすい経済的な格差の時代は、
圧倒的な格差が可視化されたことで終了しようとしている。

しかし格差の本番はこれからだ。
絶対に取り返せない格差はこれからなのだ。
それは経験と、感情と、自我の格差だ。
その格差に気付くこともできない時代がくる。

---

そんなことを考えていた。
僕はただ描いている。
自分を描いている。
何があっても描いている。

その描いている間、僕はただ自己完結をし、
何にも縛られていない。