2024.12.22 (23:24)
食べかけのパンだろうが肉まんだろうがチョコレートだろうが、
誰も気にせず争って食べていた。餓鬼のようだった。
美術部は消しゴムがわりに食パンを使うので、
悪くなってない限り、くれと言われればいつでもあげた。
たまにお返しで
その購買部のホットドッグとミルミル一口くれよと言うとくれた。
絵を描いてて手が塞がってると口につっこまれた。
女子はいつでも何か食べている。
これって間接キス……(どきどき)みたいなファンタジーはない。
そんな80年代のりぼんなかよし世界はどこにもなく、
北斗の拳・修羅の国篇のような美術部で
僕たちは何かを食べ続け、しゃべり続け、
人を好きになったり嫌いになったりする。