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「絵。」

寝ておきたら今年度最後の授業にいかねばならない。
寝たい。
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寝ておきたら今年度最後の授業にいかねばならない。
寝たい。



僕に平均的な人より何か特別なものがあるとすれば、
それは絵の才能とかセンスとか、
あるいは努力する才能とか継続する能力とか、
そういうものではなくて、
強烈に自分の世界に閉じこもる能力なのではないかと思います。
つまり逃避の能力では、と。
自分の世界の中で、
僕は自分のことしか考えていません。
申し訳ないのですが、
世界中でかわいそうな人がかわいそうな目にあっていても
かわいそうだと思っていないのです。
もしこの閉じこもる能力が世界の役に立つ技術として発揮されれば、
きっと誰かの役に立てる人間になれるでしょう。
でもね。
僕は自分のことさえろくに守れない人間が
そこから目を背けてかわいそうな人の話をしているのが嫌いです。
君は怒るのが好きですか?
好きでしょう。いつも世界の理不尽に怒っているものね。
僕は世界の道理を信用していません。
僕の世界で正しいのは僕一人です。
それはもちろん「君は間違っている」という意味ではありません。
そう受け取ってしまう君は、
まず自分のなかに閉じこもって自分を直視するところから始めてください。
そしてじっと自分だけを責めたり褒めたりしてみてください。

まあでも自分の方が生き残るのはいやだな。

まっしろなままのキャンバスの前で途方に暮れる、
その感じは僕もよく覚えている。
とりあえず何でもいいから手を動かさないと
何も生まれてこないと思ったことも、
よく覚えている。