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「青春モノクローム。」

だから僕は初恋というか片思いを恋愛経験にカウントしない。

自分の何が悪かったのかの答えを与えられることもなく、
単に拒絶されたなら、単純に自分が嫌われてただけの話だ。

それを認めるか認められないかだけの話で、
そこから立ち直れないのは立ち直る気がないからだと思う。
なので立ち直れない人間に対して僕は全く同情しない。

嘘をついているつもりはなかった。
だが結果的には嘘になった。

ロマンティックな苦痛とは全然違う、
あの、嫌な気持ち。

思ってなくても好きって言えるんだよ、一度言ってしまえば。
好きだと思ってたけどやっぱり嫌いでした。

これは苦しい。
しかし、それもまた時間が解決した。

「きもち。」

引きこもりたい時もあれば、
何もできないこともあれば、まあ色々なんで
言われるまでもなく自分の好きにする他ないわけですが。

自分の不安を人に八つ当たりすることが、
僕にとって一番自分の首を絞めるのです。道徳じゃなくてね。

それはネットでも現実でも一緒で、
八つ当たりするたびにどんどん追い込まれる気分になる。

僕は「まー遊びほうけてた報いだねえ」と諦めながら、
思い出話ばかりを語ります。

それで済むのなら、それが一番いいと思っています。

「さみだれデイズ。」

さみだれちゃんはずうっとこちらを見ている。

絵では目が出ているが、
実際は前髪を伸ばして目を隠している。

いつもこの絵と同じ格好をしている。
似たようなパーカーなら一着買ってあげようかと言ったことがある。
さみだれちゃんは何も言わない。
でもいやそうなのはわかったので僕もそれ以上何も言わない。

多分そのパーカーじゃないといけない理由があったのだ。
僕はそれを知っている。
知っているが知っているからといってどうにもならないので
僕は下着や靴下だけを洗濯する。

いつもぐにゃっとしている。
立つとぐらぐらしている。

でもずうっとこちらを見ている。
何があってもこちらを見ている。

「1991年の高校生たち。」

傘を持っているのに、なぜか自分の傘を貸そうとする。

僕にはまず「マキタが傘をさしている」ということが見えてない。
「どしゃぶりだから何とかせなあかん」でいっぱいになっている。
メガネを額に乗せた波平が「メガネメガネ」と言っている状況に酷似している。

初恋とは波平のメガネである。

僕はなんでもいいからいい格好をしたかった。