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さみだれちゃんとどうしようもない日々。9「らしさ。」

さみだれちゃんには色んな背景があって、
複雑な家庭環境だったりだとか、諸般の事情でああなっていたのだったが、
心が壊れているかというとそうではなく、
ものごとをじっとよく見ていた。
アウトプットが0の人間もいたっていい。
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さみだれちゃんには色んな背景があって、
複雑な家庭環境だったりだとか、諸般の事情でああなっていたのだったが、
心が壊れているかというとそうではなく、
ものごとをじっとよく見ていた。
アウトプットが0の人間もいたっていい。

だから嘘をつかないで。
最初から嘘をつかないで。
本当のことだけ言って。
本当のことって何?なんて考えないで、
本当のことだけ言って。
とマキタが僕を見る。

風が吹いて、君はちょっと意外そうな顔をした。
何が意外だったのだろう。
僕は何を言ったのだろう。

マキタに始まった僕のモラトリアムは、
村木や先輩を経て、奥崎ミチルで終了する。
果たして僕の青春は、僕のモラトリアムは何だったか。
「なんとなるさ」
で全てを先送りし、何も身に着けなかった、
それこそが僕のモラトリアムを貫いて流れる、根拠のない自信。
なんとかなるさ、は何とかすることが出来た人間だけに許される言葉だ。