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「オータニのこと。」

恋愛に理由などないものの、
無理やりでも理由をつけないと納得できなかったのが高校生の僕で。
本人たちはそんな僕の矮小な悩みなど知るよしもなく、
ただただ二度はないその高校生活を、
これ以上はないくらいにまぶしく過ごしていた。
僕は大体毎日「俺が大統領になったらこいつは死刑」みたいなリストを黙々と日記に書いていた。
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恋愛に理由などないものの、
無理やりでも理由をつけないと納得できなかったのが高校生の僕で。
本人たちはそんな僕の矮小な悩みなど知るよしもなく、
ただただ二度はないその高校生活を、
これ以上はないくらいにまぶしく過ごしていた。
僕は大体毎日「俺が大統領になったらこいつは死刑」みたいなリストを黙々と日記に書いていた。
僕は自分が世界で一番利口な人間だと思っており、
それが僕のアイデンティティだとさえ考えていた。
いつも大事な場面で一言も二言も余計なことを言って、一生懸命になるほど関係は悪化した。
僕に悪気はなかったんだ。
だから、なお悪い。
そんな高校時代を過ごした。
長い時間をかけてマキタと結局上手くいかなかった僕は、大学に入ると同時に叶えられてしまったしあわせに戸惑って、どうすればよいのかわからなかったのだと思う。
これがしあわせの形だ、と思ってしまうと、そこから先のことを何も考えなくなった。
マキタとオータニも幼馴染み特有の「何でもアリ」感が常にただよっていて、まぶしかった。