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「お友達から始めましょう」なんてマンガにはよく出ていたけれど、
僕は好きだと告げてお友達になれたことなんかほとんどない。
だから最初から友達でもなんでもない、勘違いすんな、と
はっきり言われた方が納得はいった。
僕は優しい人間が嫌いだった。
自分が傷つくのが嫌で、優しそうなことを言う優しい人間が嫌いだった。
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「お友達から始めましょう」なんてマンガにはよく出ていたけれど、
僕は好きだと告げてお友達になれたことなんかほとんどない。
だから最初から友達でもなんでもない、勘違いすんな、と
はっきり言われた方が納得はいった。
僕は優しい人間が嫌いだった。
自分が傷つくのが嫌で、優しそうなことを言う優しい人間が嫌いだった。

死にたくない人が死にたくない行列を作る。
でも行列は行列で、アウシュビッツの死の行列と見た目は同じだ。
こんなことは言ってはいけないのかもしれない、
しかし一瞬で溶けて死ぬのなら
今エノラ・ゲイが頭上に飛んできても僕は構わない。

これではいかん、何でもいいから明るく軽く人と接しようと
努力した時期があった。
一回どうしようもないところまで嫌われてから、
段々自分のいいところをアピールしようと思った。
素直でまっすぐな性格にはどうしたってなれやしないのだ。
しかし想定外のことが起きる。
一瞬で僕はまた、卑屈な自分に戻る。
それでもこの明るい卑屈は、奥崎に許された。

僕の大学には全部で3つの美術部があった。
僕が描いてきたのは、そのうち一番規模が大きく、
ゆるくて善人たちの集まりである第一美術部だ。
第一と第二美術部をかけもちしていたのは僕だけだった。
見ての通り、お互い仲良くなれないタイプの美術部なのだ。
僕はどっちも楽しかった。
入学直後の新歓コンパでいきなり居酒屋を出禁になったのは
この第二美術部の方だ。
色々描きたい。
それは今後のネタとしてとっておこう。