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「ぼくのなつやすみ。」

なんかこう、会(アキバ会)というからには、
集まってみんなで何かやる、という目的があってもよさげなものですが、
僕はそういう目的意識が苦手です。

数週間先の予定を組んだりするのも苦手で、
その日たまたま暇な人だけ集まって、
「何もしない」というのが僕の好きな「会」です。

なのでまあマンガを描くとすれば、
人を描くしかないんですが、
それにしたって別に面白おかしいことは起きません。

でも僕は楽しいのです。
それで十分です。

「ごちそう。」

記憶は美化されるものだし、されてくれなければ困る。

ただ、記憶だけでマンガを描くのは恥ずかしくてできない。
だから日記を見る。あるいは手紙やメールを見る。
そこから引っ張り出された美化だけを集めて描いている。

彼女は僕が大学をやめた後、
「君は私の大学生活の、そして青春の象徴だったよ」という手紙をくれた。
それを褒め言葉とだけ受け取るほど僕は楽天家ではない。

でもお金のない僕たちは、
公園のベンチで、駅のホームで、下宿で、大学の庭で、
昼も夜もなく、ずっとしゃべり通した。

腹が減ってることすら気づかずに話し続け、
さすがにもうお開きにしよう、と
最後に半分づつ食べたカップラーメンは
実にうまかった。

「トオイヒビ:大王崎の夏合宿。」

三重県の端っこのそのまた端っこにある大王崎波切(なきり)で
毎年美術部の合宿がおこなわれた。

今は知らないが、当時は民宿も数少ない、
崖と海と空と廃屋しかない小さな漁村だった。

大した思い出も残っていないが、
セキグチがある時「UFOを見た!」と叫んでいたのを覚えている。
見たと言うんだから、UFOはいたんだと思う。
UFOくらいいなけりゃやってられないくらいの、退屈な合宿だった。

2008年にアニメ「とらドラ!」を観た時に、
同じような状況で、UFOがどうのこうのという話が出てきた。
セキグチもああいうことが言いたかったのかな。

多分違う。

夜、部員みんなで花火をした。
僕はずっと、砂浜のすみっこで線香花火をした。

「誰のための自己満足。」

好きな人に褒めてもらいたい、喜んでもらいたい。
それは誰にとっても普通の感覚だと思う。

でも僕たちは失敗するまで
人が望むことと自分が褒められたいことの差に気づかない。

僕は優しい。
優しいので努力する。自分を犠牲にしても努力する。
体が壊れるまで力をこめ続ける。
そして最後に、自分自身も見失う。

プレゼントの失敗はわかりやすい。一度で理解する。
しかし一緒にご飯を食べる、眠る、掃除する、家事をする、
そんな日常生活に対して見返りを求めれば、
やがて二人の関係は崩壊する。

さあ、こんな失敗は誰でもする。君たちもしただろう?
その後に何をしたかが問題なのだ。
いったん家庭や教師や環境のせいにする癖がついたら
人間は二度と反省などしないことを、
僕はようく知っている。