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「フラッシュ。」

好きな人の絵を描きたい、という人と
絶対描きたくない、という人と、
わかれる。

僕は前者で、
先輩は後者だった。

しかし、
なぜ描きたいの?
と訊かれた時に、
言葉が見つからなかったことを
よく覚えている。

何故僕は好きな人を描きたかったのか。

きっと、好きだと言えないから
描くんだろうと思う。

同じ理由で、
好きだとちゃんと言いたいから
先輩は、先輩の好きな人を描かなかったんだろうと思う。

「自称『恥の多い』。」

歳を食えば食うほどはっきりしてくることが
いくつもある。

人生は逆転できないということ。
学ばない人間は何からも学ばないということ。
一人では結局何もできないということ。

文字で書くと白々しくてうんざりするが、
でも当たり前のことはやはり当たり前だったのだ。

恥をかく前に
恥をかくことを恥ずかしいと思っていると

あっと言う間に取り戻せないほどずれてゆく。

「曇天たち。」

自分のことばかりに構っていられないのが
この時代の一番の不幸であり、
自分はさておき会ったこともない他人について
好きとか嫌いだとかどうしても言わなくては気がすまないのは
スマホやネットの依存ではなく、
本格的な自我の欠如という病気だと僕は思う。

僕をいつもとても哀しくさせるのは、
そうやって気まずくならないよう、
いつもその場しのぎの卑屈な笑顔を
仮面のように貼り付けたままになってしまった君たちの
その中身のどろどろした粘液のような汚物に
僕が何も気づいていないとほっとしている姿だ。