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「ゆっくりと終わってゆく。」

嫌いな人間から「よいところ」を探すのはとても難しいことだ。
でもそうしようと思っていれば、
そのうち出来るようになる。
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嫌いな人間から「よいところ」を探すのはとても難しいことだ。
でもそうしようと思っていれば、
そのうち出来るようになる。

僕の記憶のベースにこんな光景があって、
この頭の中の光景を形にできれば、
なんだか気が楽になるに違いない、
とずっと思っている。
絵で描くことはほんの少し出来るようになった。
なんとか映像にできないかな。

20代後半にさしかかると、
僕の人を好きになる力は急速に衰え、
けばけばしい情緒の上下はなくなってゆきます。
20歳の時には数ヶ月しかもたなかった人間関係が、
自分自身の安定と共に長く続けられるようになり、
「こうすべき」「ああすべき」と思っていたことが
どうでもよくなって、
最初から背伸びをしなくなりました。
そういう時にはそういう人と出会うようになっている。
さみだれちゃんとは大分歳が離れていましたが、
楽でした。
「お互い高めあうような関係」など
僕の歪んだ自尊心が生むただのくだらないこだわりだと、
僕は始終居眠りしながら考えていました。

僕はマゾヒストではないので、
傷つくセリフに喜ぶわけもなく
さりとて落ち込むこともできず
ただ矢のように刺さる先輩の言葉を
飲み込む以外に出来ることはない。
マゾヒストはいつも一方的だ。
ただ欲しいものを求めるだけで、
自分が与えることをしない。
自分をよく見てほしければ
人をもっと近くで
もっとよく見るしかないのだと
大学生になってやっと気づいた。
僕はいつも人より遅かった。
何も、かも。